notebookLMに短編を音声解説してもらう

どうやらnotebookLMとかいうエージェントAI?みたいなやつがスゴイらしいとの情報を今さらキャッチした流行に疎い系ブロガーだったが、実際に使ってみてすぐに感動するのだった。
なにがというと、notebookLMにある音声解説とかいうやつ。提示したソースを元にした情報をラジオみたいな男女の会話形式で披露してくれるというもの。

試しに『短編・中山峠』とソースとして出して音声解説をかけてみる。
すると二人の合成音声話者が今回のソースである中山峠の物語について語り合うという音声ファイルが出来上がった。内容はけっこうなボリュームで14分以上もあり、それが5分もかからず完成している。
自然な話し方と会話、内容もちゃんと人が読んだように理解した上でその中を様々な視点で分析してくれている。
読み間違いや怪しい言い回しもあるものの、一般人よりよほど流暢に会話し、相づちや半笑いで話すなど本当にラジオを聴いているような感覚。
内容もしっかり要約したもので、多少の飛躍みたいなものや微妙な解釈違いはあるものの、それがかえって人間っぽい。
物語の進行、構造とそれが何を問いかけているか、みたいな話にちゃんと道筋があり、自分で書いたやつなのに「はえー、そうだったのかー」と感心して楽しめるレベル。
↓音量注意。短編・中山峠をnotebookLMの音声解説で試しに作ってもらったもの(2025-8-26)
この感じだと何も考えずに書いても、それっぽく社会問題につなげたり、文学性を見出してくれそう。いまはAI自体が全面的に肯定してくれる方向性だけど、批評家みたいにそのできを痛烈に批判してくれるようにもそのうちできるのかもしれない。
もう読み手もAIでいいんではないかという時代に突入しているのか。誰かに読んでもらわなくてもAIに感想をもらえるなんて素晴らしいのか怖いことなのか。
このnotebookLMはどうやら提示したソースだけを使用したクローズドな情報分析ツールのようなので、自分の作品をソースとしてたくさん入れて分析すれば自分の作風や文体、趣味趣向をもったデータから新たな作品が簡単に作れるんじゃないかと期待している。
すでにやっている人も多いようだけど、まだ試験版みたいなので勝手が変わっていくだろうし、音声解説の細かな設定はまだできない状態。同じように動画も作れるけど、こちらは英語対応のみ。そのうち日本語対応になるはずなので待ち遠しい。
現時点でこの精度なんだから今後どうなっていくのか怖いような気もするけど、もう引き返せねえんだ!
ちよまつ 2025-08-26