対AIからAIフレンドリーへ

小説を書くにあたり、chatGPTやnotebookLMを使って、どんな風に物語が読めるか(AIからみて読めているか)確かめることが増えました。

特にnotebookLMに原文と設定資料を入れて音声解説&動画解説にして、ポッドキャスト風や簡単な動画に解説してもらうと自分で書いたものなのになんか新鮮というか読んでもらえる感動みたいなものが湧き上がってくる。そんな風に解釈されるのか~、と参考になる部分も多い。

※音量注意。短編の機密データ/IF_2026のnotebookLMの動画解説
(先日にアップデートで日本語版が作れるようになった)

やっぱりせっかく書いたんだし反応欲しいよねと改めつつ、「ん?人間の読者よりAIに読まれることの方が今後は多いんではないか?」と気づいてしまったのです。

それもそのはずネットのすみっコで宣伝などもせず、どこにもリンクがない状態のデジタル海の孤島に住んでいる我が身とすれば、AIだけが自分の小説に向き合ってくれるというのが現状になるわけだ。

別に悲しいことではない。むしろテクノロジーが自分という小さい有象無象の中にある本来ならスポットの当たらない世界の住人に、人の世の物理的制約を無視して向き合ってくれるのだからテクノロジー万歳という他ない。

最初は安易な盗作や模倣から対Aiを考えて、安易にコピーされにくい構造(ルビ振り遊びにtips、画像つき解説、リンク、無関係な複数の話での情報の補完など)を使ったテキストデータの取得だけでは読み解けない構成にしようと考えていたけど、逆にAIから読みにくい構造はマイナスになってしまうのではないかと思うようになった。

なぜなら、現状はAIの先に人間がいる。AIが分析して要約したものがAIのおすすめとして人間に提供されるような感じになっている(気がする)。もともとGoogleの検索エンジンの紹介・仲介に頼っていたから似たようなものなのかもしれないけど。

AIを使った安易な模倣やコピーを防ぎつつ、それでいてAIが正確な情報を得やすいAIフレンドリーな形態を考えてみるのもいいかもしれない。

HTMLには人にはみえない記述ができるので、人に対してこんな風、AIからみたらこんな風、と考える必要があるかな。全く異なる意味をつけたルビ振り遊びに関してchatGPTに聞くと、取得したデータの状態によると答えている(ルビ振りは『市長(かみ)』のように記述されてるみたい?)ので、あらかじめルビ振り遊びがあることを示したメタデータを記述しておけばそれなりに正しく解釈してくれる感じ。

将来的な話でなくても、自分の状況的にはAIがメイン読者といえるので、対AIは考えつつ、Aiを読者やお客さんとして迎え入れる準備はしておこうと思いました。。

そのうちペルソナをもったタレントAIが自分という小さな存在に反応をくれたり(有料かもしれないけど)、誰かのAIが一定の権利を与えられて例えばスパチャやメンバー加入、ブロマガの購入なんかをしてくれるのが当たり前にする時代になるかもしれない。(現時点でブイチューバ―の配信をリアタイで追えなくて、でも存在はアピールしたいからスパチャしたい、みたいな自分の分身AIに経済活動を代行してもらう需要はあるはず)

連想ゲームみたいな感じかもだけど、こち亀のゴキブリ回を思い出しました。同じ空間を共有しながら敵対関係にある存在との共存の可能性。こち亀は予言の書
こち亀:80巻「野生へ帰れ!の巻」より

すでに数秒で1万字書き、数万字のコンテンツを分析要約するこの大AI時代に、手作りの文章創作をライフワークとして活動するという愚かにも時代に逆行するようなことをしているけど、進歩するAIと向き合いながらそれを利用して小説を書いていく過程を記録していくのも面白いかもしれない。ブログのネタにもなるし。AIはトモダチ!

ちよまつ (2025-09-04)

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