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2002年頃、不景気の中で起こった空前のパチスロブーム。そんなご時世に学校を卒業し新社会人となった若者は、もっぱら仕事帰りのパチスロに勤しんでいた――。

長編小説 / 社会ふ適合

1話目 | 設定 | MAP | 公開-2025/3/17

7G目:無職になったら

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キンパルの島の真ん中で迷子になった。

目の前に広がる空席といっこうに数字を刻まないデータカウンタに動けなくなったからだ。騒がしいのは音楽だけ、台はメダル投入口を点滅させ静かに打ち手を待っている。

午前10時のパチンコ屋はスカスカだ。

客がいなければ台は動かない。動かなければハマリ台は生まれずハイエナしようもないわけだ。

それでもわずかにいる客に望みを託すが、彼らは2、3千円を使っては次々と台移動を繰り返す謎の行動をするばかりで大きくハマった台を作ってくれそうにない。

無職になった自由さに思わぬ現実が立ちはだかった。

人で溢れかえり盛況で賑わう場所とは程遠いパチンコ屋の朝の姿。特に平日の朝はこんなものだ。

これから時間とともに客は少しずつ増えていくが、夕方以降にならないと混雑というレベルまではいかない。

今が一番客の少ない時間帯だろう。それに朝から満席になるほど客がいては違う意味で問題だ。なんせ朝の客の多さは無職の数に比例するだろうから。

それに満席になるほどの客を望んでいるわけではない。適度な人数で台が回って欲しいのだ。

しかし、朝のパチンコ屋は思ったほど客がいない。当たり前のことだが、ついこの間までサラリーマンだった自分には意外な事実だった。

待てど一向に増える気配のない客と回転数、いっそ高設定狙いに切り替えようかと辺りを見回せば朝から札を湯水のように使う客の姿が昨日の自分と重なる。

こんなはずではなかった。

定時という呪縛から解放され、縦横無尽に右へ左へ台移動を繰り返し常勝という名の充実した毎日を送るはずだった。それがまさか客の少なさに泣くはめになったわけだ。

しかし、じっと立ち止まってもいられない。最後にもう一周して違う店に行こうと歩き出す。

26、57、48、6、164、91――、低い回転数が並ぶのを見ながら、まだ温まりきっていない店内を歩く。ちらほらといる客の風貌を見ながら、一体どんな風に生活しているのか疑問と憶測が頭をよぎる。

713――。

あった、と思ったが機種を見てすぐにガッカリした。この台はAT機だ。天井はあるもののその恩恵は少なく、この程度のハマリではやる価値はない。

その後もいくつかのハマリ台を見つけたが全てAT機の方だった。どうせ金を使うならストック機で使えよ、と悪態をつくも仕方ない理由も分かっていた。

ストック機よりAT機の方が夢がある。だから多くの客が好んで打つのだ。

AT機は、とにかく当てさえすれば何とかなる――、そう思わせる代物だ。朝から目を血走らせて札を突っ込む客の姿がそれを物語っている。みな一攫千金の夢ばかりみるおめでたい客たちだ。

とにかく起伏の激しい出方をする台が好まれ別に面白くもない機種が、ただ激しく出るというだけでもてはやされる。

スロットの魅力の善し悪しは出目やリールの滑り、予告の出来やバランスではなく、どれだけ激しく出るかに集約していった。

一通り見回って最後の島にさしかかる。

ここが一番客のいる島だが見なくても結果はわかっていた。

ここは例の100万円出るという黄色い台の島だ。この店一番の鉄火場で、ただ出るだけに特化したつまらない台たちの親分になる。

そんな場所に都合よくハマリ台などあろうはずもない。さっさと終わりにしようと流すように通り過ぎるはずだったが違うものを見つけて足を止める。

例の黄色い台を打つ客の中に、ひと際大きな体格の客がいた。サトルだ。イスからはみ出すこんもりとした背中が窮屈そうに見える。

「ひさしぶり」

話しかけると誰だとばかりにこちらを向く。凄い形相だ。それがいくらか和らいでいく。誰だか気付いたようだ。

「なんだ、ツトムか」

知り合いじゃなかったら、どうにかしてると言わんばかりの物言いだ。

「今日休みだったんだ?」

サトルは建設会社に勤めている。だからいつも作業着だ。天候や材料の都合から急きょ休みになるのも珍しくないらしい。

「もう3万も飲まれてる」

台を射殺すように見つめたままサトルは答える。聞いてもいない負け額を答えるのだから、よっぽど腹立たしいのだろう。

レバーを叩く音が、この騒音の中でも聞こえてくる。これで壊れないのだからスロット台は丈夫になったものだ。

打ち続けるサトルの何にも起こらない液晶画面が突然真っ暗になった。同時に甲高い電子音が鳴り、その画面にはWRANINGと出ている。

「たまになんだけと、何なのこれ?」

不快そうにサトルは聞いてくる。それが警告画面だということを知らないらしい。

「ダメだよ。これ押し順守んないとペナルティーで抽選しないんだから。損するよ」

「へー、でもプレミアム引いちゃえば関係ないでしょ」

そう平然と言い、サトルは構わず打ち続ける。

何にもわかってない。サトルのいうプレミアムとは、この台における特別な成立役のことだ。

それが揃いさえすれば約5000枚――、つまり10万円が確定するという前代未聞の性能を誇るが、逆にいえばそれ頼りのゲーム性といえる。

「いや、だからこの間に引いてもダメだから」

「え? 何で?」

サトルは、ようやく手を止める。ちゃんとは理解してはいないが、それが損になることには気づけたようだ。

「だから、ペナルティー中に引いてもただの15枚払い出しで終わりになっちゃう」

10万円が300円以下になるという方が伝わりやすかったかもしれないと、言ってから思った。

「何だそれ! 遠隔じゃん!」

騙されたとばかりにサトルは吼える。

サトルがいう“遠隔”とは店の不正行為のことだ。遠隔操作の略で台自体の改造から島単位の大当たりコントロールのようなものまで幅広く使われるものだ。たいがいは負けた腹いせを店のせいにする無責任な言葉になる。

あまりに的外れな言葉に戸惑ったが、そこは察して要点だけを伝えることにした。

「ちゃんと押し順守ってれば大丈夫だから」

この騒音の中で詳しい説明は難しいのもあるが、仕様上のペナルティーを遠隔――、つまり店側の不正行為と言い出すようなやつに理解してもらうのは大変だ。

AT機には決められた押し順を守らないとペナルティーが発生する仕組みになっている。

ペナルティーの内容のほとんどは演出関連の制限が数ゲーム続くというものだが、子役の押し順ナビという演出で出玉を増やすAT機においては当たりを放棄しているに等しい手痛いものだ。

このペナルティーの恐ろしさを知らずに、よくも平然と打っていられるものだとある意味で感心する。

だが、サトルだけに限った話ではない。多くの客はそんな事など知らずに打っている。ただでさえ危ない台が、これではただの貯金箱になりかねない。

サトルは構わずレバーを強打し続けている。

金の無心をされる前に、ここを離れた方がよさそうだと足早にそこを離れた。

時間を確認するが、まだ10時20分だ。他店へ向かっても状況は同じだろう。

時間をつぶす必要がある。そこでぱちんこコーナー、つまりは銀玉の方のコーナーへと足をむけた。

ぱちんこコーナーに入るが、こちらも客は少ない。そんな中で台を1台1台を眺めていく。

スロットもぱちんこも基本は一緒だ。とりあえず見る。見て情報を集める。ぱちんこは釘を見ればいいのだが、どれも同じようにしか見えないのが残念なところだ。

とりあえず打ってみて調子が悪かったらヤメればいい。時間が潰せれば、スロットコーナーにハマリ台が生まれる可能性もある。そう軽い気持ちで5千円のパッキーカードを買った。

適当に台に座り、パッキーカードを入れ玉貸しボタンを押す。千円分の玉が台横の貸出機から伸びるノズルを通って上皿に流れ始めた。

ジャラジャラと玉が出てくるが、その内に上皿に入りきらずに押しだされ、こぼれ落ちそうになる。慌てて手で止めようとするも何発か転げ落ちてしまった。

デザインに問題があるのだ。

この打ち出すための玉を貯めておく上皿は底が浅く、取り囲む壁の上付近がどういうわけか丸みを帯びていて玉が重なると外にこぼれやすくなっている。

見た目重視なのかケガ防止のための丸みなのか昔ながらの形のまま特に考えなく採用され続けているのだろう。

虎の子の千円で買った250発が毎回2、3発天引きされる。とんだ嫌がらせだ。店やメーカーが仕組んだ陰謀なのではないかといつも思う。

玉を打ち出し回るデジタルをただ眺めていく。

パッキーカードの残高が尽きそうな頃に本日最初のスーパーリーチがかかった。

固唾を飲んで見守ったがあえなくハズレた。そして、何事もなかったかのようにデジタルは回り出す。

それからは特に熱いリーチ、つまり当たりそうな感じのリーチもかからず時間が過ぎていく。追加で買ったものと合わせて3枚のパッキーカードが手元に残った。

この残高がなくなったパッキーカードはもう用なしだが、人によってはいくら使ったかの皮肉的な行為として台のガラスに貼り付けていく客もいたりする。

全部で1万5千円、結構な額を使ってしまった。

これでは何のための時間つぶしかわからない。これ以上の負債は致命的だ。次で当たらなかったらヤメにしようと決意のラスト・パッキーカードを買った。

玉貸しボタンを押すのにも力が入る。だが、デジタルはいつも通りに回るだけ、まったく当たる気がしない。サトルの遠隔疑惑もまんざらでもない気がしてきた。

午後10時40分。いつものファミレスに来ていた。

「だけど64ヤメだと128までの10パー取り逃すじゃん」

氷をストローでシャクシャクしながらカズキがいう。

「でも、それじゃ5台やっただけで2万も使うし、効率悪くない?」

もっともな意見にそう反論する。

「何の話?」

ユウジが聞いてくる。ビール片手の赤ら顔で細い目が一段と細く、もはや開いているかどうか怪しい。

「キンパルのリセット狙いで、どこまでやるかって話」

「え、128でいいんじゃねーの?」

そう聞き返してくるユウジだが、さっきまでの話をまるで聞いていなかったのがわかる。

それでいいんだけど、そもそもリセットかかってるかどうか分かんねー状態で128まで追ったら金がかかりすぎるって話」

「あー、なるほどね。すいませーん、ジョッキ1つ」

ユウジの甘えたような声が響く。通りかかった店員は軽く頷いて答えた。

「それに意味分かんねーおっさんがカニ歩きしてっから、早くしねーと半端に回されちまーんだとよ」

カズキが話を聞いていないユウジに説明する。

「そのおっさんもリセット狙ってんじゃねーの?」

ユウジは現れないビールを探すようにいった。

「いや、リセットの恩恵ないやつまで手当たり次第だから違うと思う」

「たぶん朝すぐに当たる台は爆裂するとかオカルトやってんだろ」

まるで見たようにカズキがいう。

「だから、振り分けが濃い64までで止めて違う台にいったほうが効率いいんじゃねーかって」

「でもさー、それならストックありそうな台を打ち続けるほうがいいじゃん」

ユウジにしてはまともな意見だ。

「それも試したんだけど、追っても全然連チャンしなくてホントにストックあんのか不安になってくんだよね」

「あー、わかるー。128過ぎて、256でも当たんねーと、もう天井なんじゃねーかって怖くなる」

「んで、天井抜けるんだろ」

カズキの一言で笑い声が響いた。

「でも、休みの日くらいしか朝から打てないし、そんなに気にしなくてもいいじゃん」

ユウジは、ようやく現れたビールを飲み干してゲップついでにいう。やっぱり話を聞いていない。

「だから、こいつ無職で毎日行き放題だから」

「うそー! ヤメたの? いつ?」

大袈裟に驚くユウジの細い目がちょっと開いた。

「去年だよ」

「知らなかった。いいなー、ハイエナし放題じゃん」

「それがそうでもないんだよね。朝は客があんまいなくて回ってないから台がないし」

「んで朝リセット漁った後がやる台なくてうろうろしてる間に玉やったして、あんまり勝てねーんだとよ」

「そっか、そっか、自由なのも考えもんだな」

うなずくユウジは、そわそわと新しく頼んだビールの到着を待っている。

「朝はリセット狙いで、その後、なんだよなー」

誰に言うでもなく呟いた。

ここ最近の収支は上がらない。毎日足しげく店に通っているが思うように台を確保出来ないのが悩みの種だった。

「この後どーすんの? カラオケでもいく?」

時計を見たユウジが聞いてくる。さっきまで仕事していたのにこの元気の余りようだ。

「いや、眠いから帰るよ。明日も行くし」

「明日もかよ。いいよな無職は」

カズキは憎らしそうにいった。ズルいと言わんばかりだ

「何人くらい並んでんの?」

ユウジが質問してくる。並ぶとは朝の開店待ちの列のことだ。

「10人いるかいないか。後は来てても車の中にいる」

「そこそこいんだな。そいつら朝から何やんの?」

「黄色いやつ」

「朝からゴッド? 一体いくら使わされんだよ。そいつら頭おかしいんじゃねーの!」

ユウジがデカい声を出して騒ぐので、カズキはおしぼりを投げつけて注意する。

「なんか天国を数台仕込んでるみたいで、それを目当てにしてんじゃん」

「おめーもやればいいじゃん」

「やだよ。奇数テンパイがちょっとくるくらいで60ゲームも回したら4千も使うし、それならキンパルのリセットに使ったほうがマシだよ」

「確かに千円で17回とかしびれる。裏物だな」

ユウジはしみじみといった

千円で約30ゲーム――、ほとんどのスロット台はこれくらい回せる。ボーナスが当たらなくてもベルやチェリー、リプレイなどの子役が揃うからだ。

しかし、この黄色い台は違う。回してもほとんど何も揃わずに20ゲームほどしか回らない。ゆえに千円で17ゲームという3枚掛けスロットにおける最低の数字が頻発することになる。これは一部のハードな裏物以外では考えられない数字だ。

「そういやなんで仕事ヤメたの?」

ユウジが話を唐突に変える。いつもの事だ。

「別に理由なんてないし」

「俺も金さえあればヤメるのになー」

「なんだよ、おめーの会社給料いいんじゃなかったけ?」

ユウジの言葉にカズキがくいつく。

「バッカやろー、よくねーよ。残業ばっかで25万じゃ仕事終わった後にバイトすんのと変わんねーし、むしろ少ねー」

ユウジはでかい声で騒ぐ。周りに迷惑だ。

「残業ってどんぐらい?」

「月に100くらい。毎日寝に帰ってるみてーだ」

ユウジは吐き捨てるように言いジョッキの余りを全部飲みほす。

「なんだそれ、そんなに残業してんのかよ」

「ひどい時なんて泊まりだし」

「ヤメちまえ、そんなとこ」

カズキが焚きつける。

「でもさー、車のローン組んじったしなー」

「結局、金かよ」

「金があったらあんなとこ直ぐヤメる。もう即効でヤメる」

「金さえあれば何でもいいよ」

熱を帯びるユウジに冷めた口調でカズキがいった。

会計を済ませ、みなと別れた後にジュンコのアパートへむかった。ちょっとした用事があったからだ。

「また外食してしてきたの?」

着くなりジュンコは聞いてくる。見たところ機嫌は悪くなさそうだ。

「うん、カズキらと」

「お金大丈夫なの? 仕事辞めちゃったのに」

予想通りの流れになった。

「ダメ、貸して」

「どうせパチンコでしょ? 就職活動しなよ」

「うん、そろそろするから」

「いくら? 2万でいい?」

財布を覗きながらジュンコがそう聞いてくる。どうやら成功のようだ。

目の前に差し出された2万円に手を伸ばしたが受け取れない。ジュンコが離してくれないからだ。

「そんなに負けてても楽しいの?」

真っ直ぐな視線でジュンコはいう。

「いや、そんなに負けてないよ」

たじろぎつつも応戦する。

「じゃあ、何でお金ないの?」

鋭い質問だ。まだ放してくれない。

「何でだろ?」

「だから何で?」

ジュンコは鋭い口調でいう。答えに困る質問だ。

「結局、勝ってる気がするだけでしょ」

そう言い放って、ようやく手を離してもらえた。

借りたお金を財布にしまい終えたが、くやしいので携帯電話のメモ帳に付けた簡易収支を広げる。

「今月はー、6万3千勝ってる」

「へー、勝ち負けちゃんと付けてたんだ」

頬づえをつきテレビをみながらジュンコがいう。

「先月は12万勝っててー、先々月は4万しか勝ってない」

「そんで何で手元に残ってないわけ?」

ジュンコはもっともな質問を飛ばしてくる。

「だってこれくらいじゃ、ご飯代にしかなんないし」

ほぼ毎日外食しているので、これだけで月5万円は使っている。

「それに家賃とガス代とか合わせたら全然足りないよ」

実際にパチンコでの勝ち額が月15万円はないと赤字になってしまう。ただ勝てばいいのではなく一定以上という縛りがつきまとうのだ。

「だから働けって言ってんだよ」

黙って聞いていたジュンコはそう呟いた。

翌日も朝からパチンコ屋にむかう。

そして、めぼしい台をを荒らし店内を徘徊し、ハマり台なしときて玉で時間をつぶそうとしている。まるで昨日のリプレイだ。

昨日より真剣に釘を見て回るも変わっているようには感じない。基本的に釘調整はせずに放置ということなのだろう。

ならばと昨日一番多く当たった台に決めた。

そして、昨日散々だった5千円のパッキーカードはヤメて3千円のカードを入れて玉貸しボタンを押す。

ジャラジャラと性懲りもなく出てくる玉だが数発が上皿からこぼれ落ちていく。慌てて掴もうとするが間に合わなかった。いちいち腹が立つ。

玉を受け止めるべき上皿の形が悪いのだ。

数ある内のわずか数発がこぼれ落ちようともどうという事もない。実際に誰もが、そんなものだと思っている。だからパチンコ屋の床には玉が散乱しているわけだ。

リーチすらかからず上皿にあった玉はなくなり再び玉貸しボタンを押す。

今度は流れ出てきた玉を手で落ちないようにした。しかし、次々と流れ出てくる玉たちに押し出された1発が、わずかな隙間をすり抜けて床へと落ちていく。

落ちてこぼれた玉は1つ2つと跳ねてはどこへともなく消えていった。

2003年3月21日 -24000円
22日 -14000円

#6←前話・次話→8G目:いつも迫られる身

(現在地:社会ふ適合/7G目:無職になったら)

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